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会話

YouTubeで面白い動画を見つけました。


古い番組ですが、立川談志・上岡龍太郎・山城新伍の3人が、当時のゴシップについて語るという企画ですが、非常に面白くてあっという間に番組が終わりました。


談志さんの本当の意味でのヒューマニズム、

上岡さんのインテリジェンス、

山城さんのウィットに富んだユーモア、

それぞれが一人で喋っても十分面白い番組になるメンツで、会話の達人たちですが、

私が一番感心したのは、3人の喋っている時間がだいたい同じという事でした。

且つ会話のバッティングが皆無に近い。

誰かが喋りだした瞬間、会話が重なっても、3人が瞬時に誰の会話を続けることが一番有効か計算しているのだと思います。

これって、とても難易度が高いことですよね。


みなさんも経験があると思いますが、集団で会話になるとおしゃべり好きな方達がほぼ一人で話していて、太鼓持ちの方達が拍車をかけ、ほとんどの人は笑顔で(苦笑かもしれませんが)相槌を打つだけというシーンをよく見かけます。

おしゃべり好きな方達も悪意がある訳ではないし、太鼓持ち達は気持ちよく会話させてあげるための気遣いができているのかもしれませんし、相槌打っているだけの方達も楽しんでいる事はあると思います。

ですが古い中国の言葉でもあるように、会話の量は人数等分されることが最良であると思います。

なぜなら、会話が自分と他人の相互理解の近道だと思うからです。


それには他人の会話に耳を傾ける時間、他人の言いたいことを咀嚼する時間、理解した他人の意見に返答する時間、自分だけがしゃべってはいけないなと感じるデリカシー、これらが絶対に必要です。

そしてこれら無くして相互理解はあり得ません。

おしゃべり組にデリカシーはあるでしょうか?

太鼓持ち組は本当の意味で耳をかたむけているでしょうか?

相槌組は他人の意見に返答しているでしょうか?


前述のような偏った時間配分で会話していては、相互理解は行われず、それぞれの自己満足で終わってしまうと常々思っています。


そんな中見たこの動画は、私の思う最良の会話でした。

3人が仲が良いかは分かりませんが、理解し合い、仕事の上では信頼し合っていたのではないかと思います。


日々、何かのご縁で人と知り合っていく中で、正しい会話をし、他人をできるだけ理解し、自分をできるだけ理解してもらいたいなと思っています。

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