作曲・編曲家の筒美京平さんが亡くなりました。
年配の方には、言わずもがなの有名作曲家ですし、若い人達も名前は分からなくても、
「サザエさんのテーマ曲」や「新幹線で流れるTOKIOの曲」など日常で良く耳にする曲を作った人と言えば通じるでしょう。
私は現在37才なので、ヒット曲を連発していたど真ん中世代ではありませんが、
「木綿のハンカチーフ」や「さらば恋人」や「また逢う日まで」など、好きになった歌謡曲の作曲家がことごとく筒美京平さんだったことをきっかけにファンになりました。
今でも、熱心なリスナーですし、カラオケに行った際は頻繁に歌わさせてもらっています。
追悼の意を込めて、個人的な筒美京平TOP5ランキングを作成してみたいと思います。
第5位 中川翔子「綺麗ア・ラ・モード」(2008年)
大量の名作を持つ作家には、共通して言える事ですが、
「この作品がその作家の全てとは言えないが、この作品を好きでない人はその作家は好きでないだろう」という作品があると思っています。
筒美京平さんに関して言えば、この曲にあたると思います。
まさにクラシックなメロディーで、一聴しただけで「筒美京平っぽい!」と思わせてくれる名作です。
第4位 野口五郎「オレンジの雨」(1973年)
ダウンタウン浜ちゃんも大好き、「オレンジの雨」です。
ご機嫌なトラックの上に、野口五郎の美声がのる名作ですね。
筒美京平さんが生前インタビューで、
「低い音から高い音まで使える野口五郎に作るのはやりがいがあるが、限られた音しか使えない郷ひろみ(当時)に作るのもやりがいがある」的なことをおっしゃっていました。
自身に置き換えると、
「広大な敷地に豊富な予算で設計するのはやりがいがあるが、狭小地で限られた予算で設計するのもやりがいがある」ということかなと思います。
第3位 欧陽菲菲「恋の追跡(ラヴ・チェイス)」(1972年)
バキバキの歌謡FUNKですね!
私は小さい頃から現在まで、この手の曲(古い日記・激しい恋etc)が大好きです。
曲中の「ッア~!」の箇所なんて、抗えない気持ちよさがあると思うのですがいかがでしょうか?
女性でカラオケで歌う曲に悩まれている方にはおススメです!(責任は負いません笑)
第2位 少年隊「ABC」(1987年)
1位にしても良いくらいに好きな曲です。
ダンサブルかつ、歌って気持ち良い、それでいて洗練されてもいる名曲ですね!
少年隊で言えば、「仮面舞踏会」も筒美京平さんの作品ですが、個人的には断トツで「ABC」が代表作だと思っています。
リミックス映えもしそうな曲なので、現在の名手(例えばtofubeatsさん)に是非挑戦してもらいたいです。
第1位 田原俊彦「君に薔薇薔薇・・・という感じ」(1982年)
栄えある第1位は、トシちゃんの「君に薔薇薔薇・・・という感じ」です。
この曲には、私が筒美京平さんに求めるものが全て詰まっていると言っても過言じゃありません。
具体的には
・黒人音楽的要素
・歌謡曲的な歌メロ
・都会的な洗練されたサウンド
です。
全てが、高次元でバランス良く交わった、先生屈指の名作ですね!
加えて、トシちゃんの悪く言えば不安定な歌声を上手く使い、若い時にしか出せない「魅了させる危うさ」を表現できていると思います。
文句無しの1位です!
以上が個人的TOP5です。
ランキング内でも1972年~2008年の開きが示す通り、長年に渡り日本人に愛された偉大な作曲・編曲家でした。
ご冥福をお祈りします。
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